2011年7月1日金曜日

大震災への寄稿(2)

 被災地の人々が無条件に感謝するのは自衛隊と米軍だと言います。「被災地での彼らの貢献は圧倒的だ。その自衛隊を我々はこれまで不当に軽んじてきた。今世紀に入って新たな脅威に対しすべての主要国が国防予算を大幅に増額している。しかし日本の予防予算だけは逆に減額されている。防衛予算の国民負担は、今や国内総生産(GDP)対比で世界の140位以下。国を守る自衛隊はわずか23万人、そのわずかな自衛隊員の中から10万人が被災地に派遣されている。

 米国は、多数の兵員と艦船をもって、歴史的規模の支援をしてくれた。ドロだらけになって働く現場で、米軍兵士たちは『家族を助けるのと同じ気持ちです』と言った」といいます。

「誰か真の友人なのか。16千人の兵員を動員し、いまなお東北を助け続ける米国なのか。15人の援助隊を1週間派遣してきただけで、その後も日本へ偵察飛行を繰り返す中国なのか」とも岡本氏は書いています。

「大震災は、日本が世界で一人ではないことを教えてくれた。それなのに、である。政府は復興財源として、ODA(政府開発援助)1000億円以上減らすことを決めた。自民党の反対で削減幅は半分になったが、財源論議の前に先ずODA削減を宣明し、世界からの恩を仇で返そうという発想は改めてほしい」と嘆いています。果たして、国民の何割が、このことを知っているのでしょう。マスコミもさぼらずにちゃんと調べて報道してほしいものです。

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