2011年7月4日月曜日

2000年前にも仙台に巨大津波

 仙台市にある弥生期の「沓形遺跡」に、2千年前に東日本大震災と同じ規模の巨大津波が到達していた痕跡があることが、東北学院大学の松本秀明教授の調査で明らかになりました。東北地方の太平洋岸には千年ごとに3度の巨大津波が襲来したことになります。

2千年前の弥生期の海岸線から内陸に2.5㌔の痕跡から巨大津波によって運ばれたとみられる砂の層を確認したそうです。

沓形遺跡の砂の層は粒ぞろいで、当時の海岸線までたどることができました。

今回の巨大津波で堆積した砂の層は内陸に2.33.0㌔まで達していました。沓形遺跡は当時の海岸から内陸に2.5㌔まで到達したとみられ、東日本大震災に匹敵する津波が起きていたことが分かります。

869(貞観11)年に起きた三陸沖を震源とする貞観地震(死者約千人)で巨大津波起きたという記述があります。

吉村昭氏の「三陸海岸大津波」を読んでいますと、明治29(1896)年、昭和8(1933)年、チリ地震昭和35(1960)年と今回の大津波と近年だけでも4回襲われています。そのたびごとに、多くの人が亡くなり、多くの涙を流しました。これからも来るはずです。是非、この経験を無にしないように対策を考えたいものです。

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