2011年7月15日金曜日

ノキアが日本から完全撤退

 フィンランドの携帯端末メーカーのノキアは、8月末で日本の携帯電話事業から撤退するそうです。2008年に通信各社への携帯端末の供給を取りやめて、事業を縮小してきました。今は富裕層向けの携帯端末に特化していますが、同事業を手掛ける子会社のVERTU(ヴァーチュ)もサービスを取りやめます。

 「ヴァーチュ」は貴金属や蒔絵を使ったモデルなど、160万~2000万円の高級機を販売していました。契約者向けに飲食店やホテルなどを電話で予約・手配できる「コンシェルジュサービス」も提供しています。

NTTドコモから回線を借りて仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービスを提供してきましたが、8月末で契約を終了します。

ノキアは世界一の携帯端末メーカーですが、最近は、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などのスマートフォンに押され、収益が悪化しています。このために事業の再構築を急いでいます。

日本の携帯も「ガラ携」といわれて、日本でしか通用しない携帯端末になっていましたが、「スマ携(スマートフォン携帯)」で世界に乗り出していけるか、ノキアの失速は、とても他人事とは思えません。

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