2011年5月22日日曜日

モナリザの遺骨調査(2)

 ナポレオンの浴室に飾っているときに出来たと思われる傷やしみが段々明確になって来ました。 解析の結果、レオナルドが描いた眉毛とまつげの痕跡が浮かびあがってきました。

 現在の「モナ・リザの微笑」は、レオナルド自身による描き直しと、修復の結果によるもので、当初は、現在よりもはっきりとした笑顔だった事が判明しました。

 下書きの線まで明らかになった結果、モナ・リザのある指は、未完成であることが判明しました。復元の結果、『モナ・リザ』の両側には、500年前の当時は描かれていた立派な柱が出現しましたということです。

 レオナルドは1503年にこの絵を描き始め、3年から4年制作にあたりました。完成後もレオナルドの手元に置かれ、フランスのフランソワ1世の招きによりレオナルドと共にアンボワーズ城近くのクルーの館へ移り、その後1510年頃にフランソワ1世によって4000エキュで買い上げられ、フォンテーヌブロー宮殿に留め置かれたとされます。

 さらに、その後ルイ14世によってヴェルサイユ宮殿に移され、フランス革命後には現在の展示場所であるルーブル美術館に落ち着きました。ただし、その後、ナポレオン・ボナパルトが滞在するテュイルリー宮殿を飾る目的でルーブルにあったほかの絵と同じようにナポレオンの近くに移されました。モナリザなどは、浴室に飾られていたといいます。普仏戦争や第一次世界大戦、第二次世界大戦の際には、フランス国内の安全な場所に移されました。

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