2011年5月10日火曜日

石巻市大川小学校の悲劇(2)

大川小学校は全校児童108人のおよそ7割に当たる74人が死亡・行方不明になり、当時6年生だった児童も21人のうち、16人が死亡・行方不明となり、3月18日の予定だった卒業式が、これまで開かれていませんでした。4月24日午前、間借り先の市立飯野川第一小学校で、東日本大震災で死亡・行方不明となった当時の6年生の保護者に柏葉校長が卒業証書を授与しました。また、同日午後には無事だった児童5人のうち、3人に卒業証書を手渡しました。

 6年生だった息子を亡くした父親(44)は、「息子がいなくなってから、卒業証書をもらってもつらい。とにかく悔しいし、残念だ」と話していました。

今回の悲劇に対して、保護者からも質問が相次いでいます。「地震の後、津波までに4050分の時間があった。校庭に集合などせず、なぜすぐに逃げなかったのか」と学校の避難誘導への疑問が相次ぎました。当日、児童らがどのように行動し、津波に呑み込まれたかについては、依然分かっていません。

発生当時は校舎に不在だった柏葉照幸校長は、ちょうど年休をとっており、中学生の娘さんの卒業式に出席するために自宅のある(県内の)大崎市にいました。そのため、『一番大事な時に児童を守れなかった』という思いに、ずっと苛まれているということです。

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