2011年5月4日水曜日

東電の電力不足のまやかし(2)

 東電本社はこれらの疑問に対して、「計算上の数値はあくまで最大出力で、運用上この通りに稼動できるわけではありませんと語るのみ。こうした計算をされるのがイヤなのか、東電はこれまでホームページで公開していた発電設備ごとの出力表を削除しています。

運用が数値どおりにいかないのは確かにそのとおりだろうが、計算上の最大出力6269.9万キロワットはピーク時の想定需要5500万キロワットに対し、769.8万キロワットも余裕があります。これは、福島第1、第2原発全体の総出力909.6万キロワットに迫る出力になります。

仮に柏崎刈羽原発をすべてを停止しても、5788.4万キロワットが得られます。

それでも電力が不足するというなら、これまで公開していた最大出力の数字は何だったのかと追及しています。

先に述べた荻原博子氏は「東電は、原発のデータ改ざん事件で、17基すべてを止めた2002年に最大需要6300万キロワットを乗り切った実績がある。この夏、電力が不足することはあり得ない」と言っています。




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