2010年4月29日木曜日

大久保容疑者の第2回公判で何が起きたか(1)

 民主党の支持率の低下が、小沢幹事長の政治とカネにあるという報道がなされています。これに鳩山首相のカネの問題、指導力のなさがこれに拍車をかけています。2月21日の長崎県知事選、東京都の町田市市長選でも民主党は大敗しましたが、すっかり遠い昔のように思われます。今は、「小沢=巨悪」という構図は、少しマスコミも騒ぎませんが、7月の参院選挙の公示がされる頃になると、また書き始めるでしょう。国民の間に根付いてしまっているかのように見えます。
 二大政党のひとつである自民党は、脱党が続き、メルトダウンの状態です。元首相の人たちは、何をやっているのでしょう。森、安倍、麻生などなど。結局は、自民党は、党としての組織が出来ていなかったのでしょう。
さて、2年連続で、小沢氏の秘書(現職国会議員を含む)3人を逮捕・拘留・起訴し、マスコミがあれだけ書き立てれば、小沢氏自身がたとえ不起訴でも、灰色だということで、いつまでもダーティな色が消えません。自民党と官僚組織と大企業と大マスコミの連合軍の勝利といえるでしょうが、不思議なのは、マスコミです。コメンテータの選び方も政治について、話せる人はほとんどいません。芸能界の評論だったら出来るのでしょうが、政治についてコメントするのは、20年は早いと思われる人たちばかりです。メデイアには、判断力、良心がないのでしょうか。どういうわけか、多かれ少なかれ小沢憎しで報道されているように思われます。
 現在の世の中は、大別すると、次の2通りの人たちがいます。
 (1)新聞・雑誌・TVは見るが、ネットはほとんど見ない
 (2)新聞・雑誌・TVに加えて、ネットも丁寧に見る
 (1)の人たちについては完全に「小沢=巨悪」と考えているのに対し、(2)のネットも丁寧に見る人たちは今回の小沢捜査は、ちょっとおかしいのではないかと感じている人が多いようです。
 『週刊新潮』3/4日号の関連記事では、「政治デスク」なる人物が次のようにコメントしています。
 これまで、小沢幹事長辞任は5月の訪米後かといわれていたが、この敗北で時期が早まるのではないかという声が党内の反小沢系議員の間から出ている。昨年の西松事件で起訴された大久保秘書の公判が間もなく結審し、判決は4月頃になる予定。有罪は確実とみられ、そのタイミングでの辞任がベストというわけです。  
 勝手に小沢氏は辞任すると決め付け、大久保秘書の有罪は確実と書いているところから見て、この政治デスクはネットの情報を信用しないか、まったく見ていないと思わざるを得ません。
  私が不思議に思うのは、私のような部外者でも当然に感ずる疑問を(小沢氏から距離を置く)民主党の一部の大臣たちが、ことあるごとに小沢氏に対して「もっと説明責任が必要だ」などと発言するのは、どうかと思うのです。彼らは、本当に「小沢=巨悪」と信じているのでしょうか。それともこれを機会に小沢追い落としを狙って発言しているのでしょうか。
 そういうことをいっさい口にしない岡田外相は、「小沢幹事長が必死で戦っておられるときに説明責任をなんていえない」と発言していますが、これが民主党の大臣として当然の発言ではないかと思うのです。これまでの展開はあまりにも異常です。(明日へ)

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