2010年4月25日日曜日

青海省西寧の風景

 西寧空港から西寧市の街中まで約27キロあります。その間は、片道2車線の高速道路で結ばれています。そして、西部劇に出て来るような風景が続きます。青海省は、日本の2倍の面積があるにもかかわらず、人口は約560万人です。省都の西寧市には、その半分近くの218万人が住んでいます。
 高速道路から見える山は、砂で出来たように見え、壊れやすいように見えます。このためか、これらの山が崩れた時を想定し、大規模な立ち退きが進められています。地形を維持するために山には、植林が行われていますが、なかなか育ちそうにありません。それでも緑化委員会を作って、地道に植林を続けています。人間の努力と自然の力と最後は、どちらが勝利するのでしょうか。そういうことに思いを馳せた27キロでした。途中、道教の寺がありました。北禅寺といいます。もともと仏教寺院でしたが、北魏の時代に道教寺院となりました。断崖のところどころに窟が穿かれ、それらを回廊でつながっています。堂宇の並ぶ上までは、かなりの段数があります。高度も結構高いので、苦しそうです。
 ラマ教の教え、道教の教え、仏教の教えなど、よく区別がつきません。いずれも根は同じなのでしょうが、外見的には、違って見えます。いつか、時間があれば、これらの道教の寺も訪れ、僧の話も聞きたいと思います。ラマ教では、インドの発音そのままにあえて中国語に直さず、サンスクリット語のままに発音するようです。意味はまったく分からずとも声を出している間に、悟りの言葉が分かって来るのでしょう。音楽を聞くように心の中に入って来るように思います。

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