2010年3月14日日曜日

倉本聰の富良野塾が閉塾

 脚本家の倉本聰氏(75)が26年間続けてきた富良野塾をこの3月で閉塾するそうです。同塾は、「北の国から」の舞台になって有名になりました。授業料は無料ですが、合宿しながら生活費は生徒が農作業や炭焼きなどで自ら稼ぐという形式でした。倉本聰氏が私財を投じて開設した脚本家や俳優の養成施設です。2年間共同生活をしながら、脚本の創作や俳優としての稽古をします。これまでに359人の塾生が育ちました。このあとの活動は、富良野GROUPとして継承されるそうです。
 富良野塾の出身者には、吉田紀子、田子明弘、納谷真大、二階堂智、森上千絵、高橋史子、久保隆徳 、相葉芳久、石井信之などがいます。残念ながら、これら卒業生の作品は、わたしは知りません。
倉本聰氏が閉塾に至ったのは、入塾生のレベルが低くなって来て、朝日のカルチャーセンターに入るような感覚で来ている人もいるそうです。また、最近のテレビドラマのあり方にも幻滅を感じてしまったようです。最近のドラマは、脚本があって、それにキャステイングしていくのではなく、まずキャステイングがあって、スポンサーの顔色を窺がいながら作っている安直なテレビドラマにも絶望したようです。これと、年齢も関係しているかも分かりません。塾を始めた50歳台とは、気持ち的にもだいぶ違って来ているのでしょう。疲労も重なっているのかも分かりません。

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