今回のウイルコムの会社更生法の適用によって、債権金額の多い金融機関を見ますと、次のとおりです。
(1)三菱東京UFJ銀行 235.8 億円
(2)みずほコーポレート銀行 175.8億円
(3)農林中央金庫 140.2億円
(4)三菱UFJ信託銀行 102.8億円
(5)京都銀行 38.3億円
(6)信金中央金庫 34.5億円
(7)中央三井信託銀行 32.7億円
(8)三菱UFJリース 23.3億円
(9)りそな銀行 23.3億円
(10)東京海上日動火災保険 18.7億円
(11)あおぞら銀行 14.0億円
(12)みずほ信託銀行 14.0億円
(13)三井住友海上火災保険 14.0億円
これらの金融機関は、最大8割程度の債務カットを求められるようです。
これに大手リース会社も被害にあっています。三菱UFJリースが92億円、東京センチュリースが27億円、芙蓉リースが約23億円、興銀リースが約15億円で、これはどうなるか決まっていません。取引先については、カットはないようです。取引先の中で、もっとも損を受けそうなのが、出資者でもある京セラです。出資金もゼロになり、機器も基地局、端末の取引でもかなりな金額になります。設置工事なども京セラの子会社でやっていますので、取引先の中では、もっとも大きい損害を被るのではないでしょうか。
不思議に思ったのは、先に書いた金融機関の融資です。危ないと思わなかったのでしょうか。カーライルは、ファンドですので、かなりのリスクはとれるのでしょうが、銀行でこの損は、どうするのでしょう。少し判断が甘かったのではないでしょうか。カーライルが投資する時に、ある信託銀行から相談を求められました。投資はしないように言ったのですが、今回の債権の多い金融機関の中に入っています。やはり関係を作ったようです。最近、ファンド会社と付き合うことが多いのですが、審査が甘いように思います。(明日へ)
0 件のコメント:
コメントを投稿