2009年12月25日金曜日

メダカと鮒

 当家には、人間以外の動物は、メダカと鮒しかいません。ほんとに小さな水槽に最初は、メダカが8匹いました。知人からもらったものです。それが、卵を産み、孵化して50匹程度になりました。回りからは、“孵化の名人”とか言われました。佐渡島のトキが、生きた魚がいなくて困っているから、増やしてあげたらと言われたりもしました。しかし、メダカも絶滅危惧種に入っているのです。
 ところが、メダカが減って、とうとう1匹にまで、なりました。3匹ぐらいまでに減った時に水草を近くの大きな池にとりに行きましたら、どうもその水草の中に鮒の卵がいたようで、そのうち、1匹が孵り、段々、大きくなりました。今では、鮒がメダカの何十倍(体積比)も大きいのです。鮒が、メダカを食べないかなと心配していましたら、メダカの方が威張っているのです。餌をやると、まずメダカが水面近くに出て来て食べます。鮒は、水槽の下に落ちた餌しか食べません。
 動物のサイクルからすると、大きなものが小さなものを食べるように思うのですが、我家では、そうではないようです。なぜかと、考えていましたら、鮒は自分の姿を見たことがありません。メダカも自分の姿を見ることが出来ていません。きっと、メダカは、鮒を見て、これが自分の姿ではないかと思っているのではと思います。鮒は逆で、メダカが自分の姿と思っているのではないでしょうか。この二匹は実に仲がいいのです。
 わずか二匹の動物ですが、いつも和ませてくれます。物をいいませんので、うるさくもありません。鮒は、止まることを知らず、常に泳いでいます。なにやら、わたし自身のような気もします。

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