2009年12月18日金曜日

天皇陛下と習副主席との会談

 お二人の会われた15日は、あいにく日本にいませんでしたので、どういう報道がなされたか、今の段階では、わたしは知りません。
 中国では、天皇と習副主席が会われることも、会われたこともほとんど報道されていません。日本のことを慮ってのことでしょう。ひょっとすると、小さく取り上げられたかも分かりませんが、北京に住む知識階級の多くも知りませんでした。
 知日派の中国人に聞くと非常に謙虚でした。中国側もどうしても会いたいのであれば、もっと早くから手続きをすればよかったという人もいます。宮内庁は、今回の件は、「天皇を政治利用」していると言っていますが、万が一、政治利用でもいいじゃないでしょうか。今や、世界でNo.2ともNo.3ともいえる軍事力を持った中国です。東アジア、極東に限ると、最大の軍事大国でしょう。その国のNo.2で次期No.1になるともいわれる習近平副主席です。折角、日本に来ているので、是非、ご挨拶したいと言っているのです。これを30日ルールとか、小賢しいことを言って、門を塞ごうとしています。また、マスコミも“おかしい”と一斉に掻き立て、報道しています。これこそ、“おかしなこと”です。狂っていると言ってもいいかも分かりません。天皇陛下は、業務多忙につき、その国のNo.1としか会わない、体調もすぐれないとか、バカなことを言っています。No.1であれば、人口が100万にも満たない国の元首と会うというのならば、13億の国民のいる、すぐ隣国のNo.2と会うべきでしょう。胡錦濤主席が、副主席の時も天皇陛下は、会われています。そのため、今度は30日ルールというわけのわからないことを持ち出しています。この発言をしたのは、羽毛田信吾宮内庁長官です。この人は、12月7日の平野官房長官からの要請を断っています。この間、マスコミにリークしながら、ぎりぎりの12月10日になって、再度の申し入れを受け入れています。また、日本の外交当局(これは誰が言ったか、マスコミは隠しています)も、「民主党側はまるで中国の走狗になった」とけっして許されない発言をしています。こういう発言には、責任を持つべきです。こういう人が、外交をやっていて、外国とうまくいくはずがありません。
 どうも宮内庁というのは、おかしいように思います。直接、本件とは、関わりがないのですが、天皇陛下は、前立腺がんの治療をされましたが、これを高齢にもかかわらず、全摘出という手術を行いました。先のわたしのブログでも書きましたが、わたしも前立腺がんで治療を行いましたが、全摘出は行いませんでした。QOL(Qualitu of Life)がよくないのです。読売新聞の渡辺恒夫会長も行われたようですが、よくないと言っておられます。わたしは、IMRTによる放射線治療で完治しました。米長永久棋聖も放射線治療によって治癒しています。ただし、この治療には、IMRTという治療機が必要です。天皇陛下が、どこで、全摘出をされたか、書いてありませんでしたが、多分、その手術を行った病院には、IMRTがなかったのでしょう。天皇陛下のようなご高齢のかたに対しては、外科手術は行うべきではありません。これは、常識です。天皇陛下のご容態が悪いとか、すぐに言う宮内庁長官は、このこと(全摘出を薦めたこと)が分かっているのであるでしょうか。天皇陛下を人質にとっての態度が不遜すぎるように思います。
最初に戻って、天皇陛下と習近平副主席の会談は、日中のこれからにとって、非常によかったと思います。

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