2009年12月19日土曜日

パンダが初めて南半球へ

 2頭のパンダが、オーストラリアのアデレード動物園に貸し出されました。南半球に貸し出されるのは、初めてのことです。オーストラリアには、パンダと並ぶコアラがいるのですが、それでもパンダを借りないといけないのでしょうか。どちらが、人気があるのでしょう。コアラは、わたしが見たときは、いつもY字形の枝と幹に挟まって寝ています。正直なところ、ぬいぐるみをおいていてもさほど変わらないように思います。見ててもさっぱり面白くありません。
 この点、パンダは成長する前は、コロコロとよく遊んでいます。動きがかわいいので、どこででも、人気者です。今回、オーストラリアに行くパンダは、オスが網網、メスが福妮と名付けられています。日本には、現在は、2カ所しかいません。和歌山県の白浜と神戸の王子動物園です。いずれも関西です。白浜はなんと7頭もいます。2頭を中国に返しましたので、本来は、9頭いたことになります。王子動物園には、2頭います。一番早く、パンダが日本に来たのは、上野動物園です。ランランとカンカンだったと思います。遠い過去のように思われますが、大勢の人が押しかけました。とくにこどもには、大人気でした。それが、繁殖せずに、すべて死んでしまいました。石原慎太郎知事は中国が嫌いなものですから、動物園には、パンダはいなくていいと言って、今やその衰退は目を覆うばかりです。
 しかし、白浜の保育担当のひとたちは、実にすばらしいと思います。毎年のように、ここのパンダはこどもを産んでいます。本場よりもうまい感じがします。多分、上野動物園の保育係の人と白浜の保育係の人では、学歴は、相当に上野動物園の保育係のひとの方が上でしょうが、結果は、明確過ぎるくらいの差がついています。上野動物園は、過保護だったのでしょうか。たしか、ガラスも二重になっていたのではないでしょうか。白浜は、ガラスはありますが、写真を撮ってもかまいませんし、ガラス1枚隔てて、パンダがいます。白浜は、暖かくていいからと言う人もいますが、上野でも人間様も叶わない空調の整った部屋にいるのですから、この論は当たっていないように思われます。王子動物園などは、大きな溝で仕切っていますが、ガラスはありません。要するに愛情の問題でしょうか。
 いずれにしましても、パンダを見ていますと、心がなごみます。多くのこどもたちにこの気持ちを味あわせてあげては、いかがでしょう。石原都知事。
 

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