2009年11月27日金曜日

北朝鮮の拉致問題

 民主党政権になって、拉致問題担当は国家公安委員会委員長の中井洽氏ですが、どうも動いているように見えません。鳩山首相をはじめ、内閣も拉致問題には、熱心でないように思われます。こう思うのは、わたしだけでしょうか。中井氏は拉致問題解決のシンボルともいうべき青いリボンも付けていないように思います。
11月15日には、横田めぐみさん(当時13歳)が拉致されて32年になるので、新潟市内で県民集会を開き、拉致被害者の早期救出を訴えました。これには、拉致被害者の曽我ひとみさんも参加しました。
 横田夫妻はブッシュ前大統領にも会い、救出を直接訴えましたが、解決をみていないことは、衆知の事実です。中井氏がどういう方針で臨むのかも不明確ですし、鳩山首相の取り組み姿勢も見えて来ません。拉致家族も随分高齢になりました。早く解決せねば、生きている間に会えないでしょう。そう思うと、気の毒を通り越し、かわいそうになります。
 拉致問題で不思議に思うのは、この解決は、どこまで出来れば、解決と思っているのでしょう。とりあえず、横田めぐみさんが、帰ってくれば、良しとするのか。金賢姫に日本語を教えたという田口八重子さんや松元るみ子さんなど数人が帰国出来れば、良しとするのか、拉致されたという400名近くの人がすべて帰国して良しとするのか。最良の解決は、拉致されたと思われる400名の人が戻って来ることでしょうが、現実的でないようにも思います。このままであれば、以後、一人も戻らないということが起こります。どういう方法で取り返そうとしているのか、「事業仕分け」ではありませんが、中井氏は、毎週、報告してほしいものです。そして、何ヶ月たっても進展がない場合は、自らが北朝鮮に乗りこんで、拉致家族をすべて帰国させるように働きかけを行うべきです。日本に残って、国家公安委員会を見ているといったことでは、すまないでしょう。わたしは、鳩山内閣の是認派ですが。鳩山首相は、こういうところの細かさに欠けます。毎日のように拉致家族と会い、自分の痛みになるまで一心同体で行動すべきでしょう。市橋容疑者では、ありませんが、北朝鮮に行って、1週間ほど断食でもして、抗議してほしいものです。いずれにしましても、早期解決をすべく取り組んでもらいたいと思います。

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