2009年11月12日木曜日

オバマ大統領の来日

 オバマ大統領が初めて日本を訪問します。目的は、アジア歴訪です。世の新聞やテレビなどのメディアは、馬鹿げた騒ぎ方をしています。「沖縄の基地問題を大統領の来日までに決着しなければならない、あるいは会談で決着しなければならない」とかで、民主党に迫っています。「会談が、すぐそこに来ているのに、民主党は、まだ何も決めていない。優柔不断である」とか、言いたい放題です。
 オバマ大統領の国内の支持率は、急激に落ちて50%ぎりぎりです。国内には、10%以上になった失業率を上げるための景気刺激策とアフガン問題で頭が一杯で、何十年もほっておかれた沖縄の基地問題は、急ぐ問題ではありません。日本から話題に出せば、日本の外交官は馬鹿です。また、北朝鮮の拉致問題、核問題も同様です。大事な問題ですが、急ぎません。それよりも経済対策とアフガン問題です。アメリカにとって、アフガンはイラクほどには、魅力がありません。テロでアメリカ軍兵士が死に、莫大な費用がかかっています。しかも、支援するアフガン政府は汚職まみれで汚れきっており、早く撤退したいのです。これに役立ってくれるのは、日本でなく中国です。日本は兵は送れませんが、中国は送れます。また、経済問題もそうです。経済にカンフル注射を打ちたいのですが、アメリカは日本同様に金がありません。中国にアメリカ国債を買ってほしいのです。
 そして、オバマ大統領の日程は、次のとおりです。
 12日 ワシントン出発
 13日 東京着
 日米首脳会談
 14日 シンガポール着
 15日 APEC出席、米ロ首脳会談、米ASEAN首脳会談、上海着
 16日 中国の若者との意見交換会、北京着
 17日 米中首脳会談
 18日 ソウル着
 19日 米韓首脳会談、ソウル発
 目立っているのは、中国との会議の長さです。これは、今、アメリカの持つ問題を解決できるのは中国のみであると考えている証しです。出発日、帰国日を含む8日間のうち、4日間は中国にいます。馬鹿なのは鳩山首相で、13日の日米首脳会談のあと、オバマ大統領を日本に残してシンガポールに立ちます。オバマ大統領の来日が遅れたという都合はありますが、オバマ氏のような人は、根に持つタイプです。自分がいないときは、どうするのでしょう。天皇陛下にお願いして、皇居での晩餐会でもやってもらうのでしょうか。最近の鳩山首相は、疲れているのか、平野官房長官の腕が悪いためか、国会の発言でも低姿勢につぐ低姿勢です。「あなたたちには言われたくありません」の発言も、わたしは拍手を送っていたのですが、自民党の加藤紘一議員に糺されて、謝ったり、どうもおかしくなっています。岡田外相も最近、えらく痩せています。長妻議員も野党のときのような切れが見られません。一度、箱根とかに行って、ドッカーンと宴会でもやったらどうでしょう。場合によっては、オバマ大統領にも、参加してもらって、鳩山首相も翌日、オバマ大統領の大統領専用機エアフォースワンに乗せてもらってシンガポールに行ったらいかがでしょう。鳩山首相がオバマ大統領と一緒にタラップを降りて来ると世界中の新聞が書きたてます。オバマ大統領ひとり日本に残すことを考えますとどれくらいいでしょう。残念ながら、こういう演出を考える人がいないようです。
 ところで、オバマ大統領の飛行機は、羽田に着くのでしょう。ここのところ羽田空港の警備が厳しくなっています。やはり、成田は遠いのです。ハブ空港は、羽田にすべきです。

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