2009年11月16日月曜日

政党の企業・団体献金

 08年の企業・団体献金は、33億9000万円で前年よりも12.1%減りました。自民党の政治資金団体である国民政治協会への献金は、6.6%減の28億8196万円でした。これに比べて、民主党の政治資金団体へは38.1%増でしたが、自民党の25分の1以下の1億1801万円でした。
企業として最も多く献金したのは、トヨタ自動車の6440万円でしたが、すべて自民党への献金です。空気が読めない経営陣のようです。次いで、キャノンが6000万円。ここも民主党への献金は、0円です。この2社が経団連を牛耳っていたわけですから、派遣法の改悪もなされてはずです。
 その他2000万円を越える献金をした企業・団体は、次のとおりです。

会社名

民主党への献金

(単位:万円)

自民党への献金

(単位:万円)

1

日本自動車工業会

430

8040

2

石油連盟

0

8000

3

日本鉄鋼連盟

0

8000

4

日本電機工業会

300

7700

5

トヨタ自動車

0

6440

6

キャノン

0

5000

7

三菱重工業

500

4000

8

パナソニック

0

3850

9

東芝

0

3850

10

日立製作所

0

3850

11

住友化学

100

3600

12

不動産協会

0

3700

13

三井物産

200

3300

14

三菱商事

200

3300

15

住友商事

200

3300

16

ホンダ

0

3100

17

JFEスチール

0

3000

18

新日本製鉄

0

3000

19

日本郵船

0

3000

20

野村ホールデイングス

100

2800

21

武田薬品

190

2637

22

大和証券

100

2500

23

伊藤忠商事

100

2500

24

三菱電機

0

2520

25

ソニー

0

2500

26

日本百貨店協会

0

2500

27

日産自動車

0

1400

28

マツダ

0

2200

29

丸紅

100

2000

30

ダイハツ工業

150

1910

 こうして見ると、面白いです。これらの献金額を決めるのは、各会社の経営のトップのはずです。今の政権の流れは、詠めなかったのでしょうか。今回の政権交代は、早い時期から読めていたはずです。せめてわずかでも、民主党にも献金しておればいいものを、ゼロが並んでいます。こうして見ると、日本の経営がおかしくなったのが分かります。これだけ読めない人が、企業のトップに座り続けていたわけです。こういう読みのなさで、海外の強敵を相手に勝てるはずがありません。今、仮に勝てていても、すぐにダメになるでしょう。
 今回のエコポイントの決まり方をみるとよく分かります。なぜ、テレビと自動車にしたのか。業種別の献金額で見ますと、電気・通信が25.2%、自動車が21.1%です。これは、利益誘導にならないのでしょうか。民主党ももっと頭の切れる人が必要なようです。

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