2009年11月18日水曜日

「不毛地帯」の低視聴率

 どうも唐沢寿明主演の「不毛地帯」の視聴率が低いようです。スタートも14%で、大作のわりに低かったのですが、その後はジリジリと下がり、前回は、9%台に落ちました。脇役もびっくりする陣容です。フジテレビが大金をかけて作った番組であることが分かります。ところが、低視聴率です。
 唐沢寿明が演じているのは、瀬島龍三氏がモデルといわれていますが、この人物にもともと魅力がなかったのか。映画の「沈まぬ太陽」でも瀬島龍三と思しき人物が出て来て、民間から再建のために乗り込んだ社長を首相の指示で辞めさせる暗い、フィクサー的な役割を演じており、どうもこれと重なって来て、唐沢寿明も割を食っています。これまでのところ、唐沢寿明の明るいところが出ていません。唐沢のイメージとしては、平成14年のNHKの大河ドラマの「利家とまつ」の前田利家の役とか、平成15年のフジテレビの「白い巨塔」の財前五郎の役とか、思い出します。それらに比べると、この壱岐正は、明るくもなく、かといって、家族にも格別優しくもなく、社内での地位も曖昧で、ただ社長が買っているのみです。今後の展開を期待したいところですが、視聴率は15%を越すことは無理なように思います。最近の視聴者は、コメディ化されたものを好むので、こういう本格的で肩の凝るものは、避けるのでしょう。
 個人的には、10月以降の番組では、「不毛地帯」が一番いいように思います。見ることができない時には、必ず録画して見ています。視聴率が低い理由としては、今どき、こういう人物がおらず、感情移入ができないということもあるのでしょう。若い人は見ないだろうということが、最初から予測できましたが、中年以上の男性も見ていないのでしょうか。壱岐正があまりにも出来過ぎで、参考にもならないということでしょうか。唐沢寿明やスタッフが首を傾げている姿が目に浮かびます。

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