2011年6月19日日曜日

地震への対応

 「災害への対策は、地域によって色々ありますが、まずは建物の耐震補強。これが切り札です。

最後に生死に分けるのは、建物の倒壊危険度や火災の危機度であることも多い」と専門家は語っています。

阪神大震災では、建物の倒壊や家具の下敷きになったことで多くの犠牲者が出ました。安い木造アパートで暮らしていた二十代前半の若者の死者が多かったのはこのためです。

耐震補強は建物全部やる必要はありません。よく使う寝室や台所から補強してゆけばいいのです。地震が起きたら、まずそこへ逃げ込みます。家はひと壁ずつでもいいから、時間をかけて耐震補強をしておくべきですと、言います。

東日本大震災による津波で流されてしまった岩手県釜石市唐丹町本郷。この港町は明治の三陸沖地震による津波でも家屋を流されています。この経験から住民は高台の斜面に移住しました。

ところが時が立つにつれて、漁師は『近くで潮目が見たい』と低地に住むようになり、昭和三陸地震で再び被害に遭いました。

釜石で、今回の地震による被害が少なかったのは、高台へ移住した家でした。

日本で暮らす以上、地震は避けられません。部屋のテレビや家具を固定するなど、まずは見近かなところから安全な場所を確保してゆく必要があるようです。

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