2011年6月7日火曜日

原発、危機管理の要諦

 福島第1原発をめぐる戦いは、長期戦の様相を見せています。いつ見通しが立ち、いつ終息するのでしょう。

危機管理に際しては、よほどの確信でもない限り、常に最悪の事態を想定すべきです。

「危機管理」能力に関し、菅直人内閣はネット上で炎上しています。ここに書かれているのは、次のような内容です。

・正しい情報を出さない、

・情報伝達が不十分、

・責任の所在が不明確、

・統括能力を欠く、

・パフォ-マンスばかり、

・リーダーシップがない、

・国家意識が欠けている、

等々かなり手厳しい内容です。

宮家邦彦氏は、産経新聞で、危機管理の要諦は次の通りと述べています。

「第一は、一度発生した『危機』は、『管理』できないという悲しい現実だ。そもそも管理が可能なら、事態はまだ『危機』ではない。危機の真っ最中に個々の不手際の「犯人捜し」をすることぐらい非生産的なことはない。

第二は、危機管理の具体的手順だ。ポイントは『危機の特定、評価、理解、対応と情報の管理』であり、この順番を間違ってはならない。最初にすべきは、情報パフォーマンスなどではなく、迫り来る危機の規模を正確に特定・評価することである。

危機の規模さえ決まれば、後は最悪の事態を想定し、損害を最小にするため必要な資源を準備する。

最後に重要なことは、政と官の役割分担だ。危機の特定・評価は職業政治家の仕事であり、理解・対応は基本的に軍、警察、消防など職業公務員の仕事である。間違っても政治家は、危機に際してすべての運用の詳細を管理しようなどと考えてはならない」と語っています。

どうも菅さん、枝野さんには、統率者としての資質に欠けるようです。謀略家を首相、官房長官にした今の悲劇があります。菅さんは、誰をイメージして、首相を演じているのか、さっぱり分かりません。

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