2011年6月2日木曜日

中国は地下鉄に大型投資(1)

 中国政府は2020年までに地下鉄を柱とする都市交通の総延長を10年末の6倍弱となる7400㌔まで伸ばすという計画を明らかにしています。投資額は3兆元(約37兆円)規模に達する見通しです。北京市など大都市で深刻な渋滞解消の切り札にするほか、公共工事による景気の中長期的な下支え効果も狙っています。

中国では10年末で12都市が地下鉄などを運行し、総延長は米独に次ぐ世界3位の約1300㌔です。30都市が地下鉄などの鉄道建設計画を表明しています。20年末には総延長が、日本の現時点の総延長の10倍に達し、「世界1位となる」といいます。

地下鉄用車両の需要も20年までに5万輌に達し、調達額は3千億円規模になると思われます。日本メーカーは電機部品などに強みを持っており、昨年開通した成都市(四川省)の地下鉄向けでもナブテスコや東洋電機製造が部品の納入に成功しました。

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