2011年6月5日日曜日

小沢裁判で検察側証人のあやふやさ(1)

 518日の日刊ゲンダイによりますと、 「陸山会裁判で、すでに水谷建設関係者4人が検察側証人として出廷したが、揃いも揃って検察に呼ばれるまで裏ガネ提供を覚えていなかったと法廷で認めた。

昨日(16日)は、裏ガネの運び役と金庫番だった元役員二人が証言台に立った。

 尾納忍元専務(56)=05年に退社=は検察質問に0410月に1回目の裏ガネを三重・桑名市の本社から東京支店に運び、金庫に入れたと証言。検事に巻き尺を渡され、現金入りの紙袋の大きさを詳細に語ったが、弁護側に現金の重さを聞かれると、「よくわからないですけど、56㌔くらい」と記憶はアヤフヤに。弁護側の「何かと比較したのか」との追及には、「すみません。勘で言いました」とタジタジだった」とあります。

さらに「尾納元専務は096月末から56回、検察に呼ばれ、東京支店の社用車の記録を提示されて日付を思い出したと証言。ところが、729日に初めて作成した調書には『現金は川村尚元社長に渡した』とあり、今回の『金庫に入れた』いう証言と食い違うのです。

当日の車の記録には、夜7時半に中国出張を終えた川村元社長を成田空港に迎えに行ったとの記録もあります。それを見た上で『元社長に渡した』と供述したのに、なぜ『金庫に入れた』に変わったのでしょうか。

弁護側が「他の記憶はまばらなのに、なぜ紙袋の大きさだけは詳しく思い出せたのか」と語気を強めると、元専務は言葉を失ってしまいました。

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