2009年1月1日木曜日

新春明けましておめでとうございます

 2009年が明けました。2008年は、100年に一度の経済危機だといわれていますが、日本にとっても、海外にとっても、これからが本番でしょう。これからは、どこの国も、どこの企業も自我むき出しにして来ます。今こそ、中国の四書五経の考え方、気持ちの持ち方が必要になってくると思います。孔子は、あの戦乱の中、徒歩で中国中を歩きました。いかなるときも貧しい考えを持ちませんでした。空腹であっても、貧しい気持ちは持ちませんでした。供をする顔回や子路なども空腹に耐えかねて、貧しい議論を吹きかけたようですが、孔子は泰然としていました。孔子のような尊い信念の人が行動で示す。そういうことが必要になって来ました。大会社の社長を務め、経団連の会長を務める会社が、自社の社員の首を切ろうとしています。こういう時に備えて内部留保をたくさん蓄えてきました。トヨタなどは、8兆円の蓄えがあるそうです。1年の赤字ぐらいでガタガタしなくていいでしょう。こういうときには、社員全員でどう切り抜けるのか、知恵を出し合えばいいのです。土日も出て来て考えましょう。必ずいい知恵、方策が出て来ます。日本の企業の美徳は、終身雇用にあったはずです。小泉・竹中の両氏は、日本の美徳をアメリカの言うままに“規制緩和”の一言で、切り捨てました。是非、日本の経営者は、社員のひとりひとりの痛みが自分の痛みとして分かってほしいものです。社員、派遣社員、臨時社員の首をあっさりと切りながら、ゴルフはないでしょう。
 
 わたしは、奈良にいる時には、大仏殿に行き、今年がいい年になることを祈ります。社会、会社、社員、家族の幸せを祈ります。元日は、大仏殿の観想窓から大仏さんの顔がのぞけます(左はお正月に取った写真です。)天平時代、政治を預かる人が、この大仏を作った意図が伝わってきます。神々しい顔をされています。金色の大きな像は、国民の心を豊かにさせたことでしょう。わたしのように信仰心のない者にも手を合わさせます。また、この製作にあたっては、多くの人に仕事を与えたことでしょう。今の政治家には、こういった知恵もありません。昔、松下幸之助翁が瀬戸内海を埋め立てて、新しい土地を作るという提案をされていましたが、2009年は、1年かけて、このような大きな国家プロジェクトの立案をするべきかも知れません。2兆円の定額給付金では、何の効果もないでしょう。みんなが分かっていることです。この2兆円のあとには、3年後、5%の消費税のアップがあります。麻生首相は、何を考えているのでしょう。是非、政治も100年に一度の大改革をやってほしいものです。

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