2009年1月23日金曜日

中国のGDPと失業率

 中国の正月(春節)は、1月26日です。広東省の従業員は、早めの春節帰省を言い渡されて、帰省する人が増えています。汽車のチケットが入手できないために不満も出ており、胡錦濤主席も事態の改善を指示しています。中国は、’09年のGDPを7.5%と発表しましたが、これは大変なことを意味しています。中国には、新たに就職を必要とする人が、1200万人おります。そして、GDPが1%下がると、100万人が失職します。したがって、中国は12%の成長がないといけません。今年のGDPが、7.5%としますと、450万人が職につけないということになります。これまで、中国は2桁成長を続けて来られましたので、吸収できましたが、世界経済の収縮とともに中国も失業者が増えるということになりました。春節とともに故郷に帰りましたが、工場の閉鎖や、倒産などによって戻れない人が多く出そうです。現在の失業率は、4%程度ですが、中国社会科学院などは、9.4%になるという予測も出しています。
 日本の輸出産業にとっては、アメリカ、中国の2国が、経済的に収縮することは、今年の夏以降に大きな影響が出てきそうです。資金の回収には、是非、失敗などされないように細心の注意を払ってほしいものです。

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