中国各地でこのほど、大量の偽100元札が次々に見つかりました。偽札が見つかったのは、広東省、福建省、浙江省、四川省などでした。多くは表面左下に印刷されている番号がHD90から始まるもので、他にHB90、HE90で始まるものもあります。台湾から流入した可能性が高いそうです。
四川省遂寧市の市民が8日、所有している100元札を同市内の人民銀行支店に持ち込んで鑑定を依頼したところ、偽札と判明しました。そして、関連法により、没収されました。その市民によると、銀行のATMで受け取った紙幣だったといいます。銀行関係者によると、番号だけで真贋を判断することはできないそうです。
また、広西チワン族自治区南寧市のショッピングモール「伊頻道」で見つかった100元の偽札は、いずれも「HD90」タイプでした。同モールは昨年12月28日に開業しましたが、初日だけで品物代金として受け取った100元札のうち、10数枚が偽札だったといいます。
昨年10月8日には、台湾で人民元を密造・販売していたとして、6人が逮捕されました。いずれも台湾籍で、警察当局は額面1億元の偽の人民元を押収しました。検査機でも判別できないほど精巧なものだったといいます。台湾から海上ルートで福建に直接、あるいは香港経由で大陸部に流入したとみられています。
インターネットには「偽札、販売します」とするブログがあり、「100元札」の売り値は18元と記載されていました。同ブログにある携帯電話に連絡して尋ねたところ、相手は「台湾から仕入れた。HDタイプの方が、HBタイプより質がよい。額面数十万元分なら簡単に用意できる。入荷も十分に足りている」と説明したそうです。
福建省福州市では12月26日、警察官が原付自転車の交通違反を取り締まったところ、荷物用のボックスなどから偽の100元札698枚を発見。いずれも番号がHD90で始まるものでした。調べに対して容疑者は、市内で「販売業者」から1枚6.5元で買ったと話したそうです。
わたしも早速、手持ちの100元の中国紙幣を調べました。幸いに1枚も混じっていませんでした。わたしが、両替したのは北京でしたので、ここまでは、まだ偽札も流れて来ていないのでしょう。しかし、これからは油断は禁物です。
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