落ち目になった人をさらに貶めるようなことは言いたくありません。音楽プロヂューサーの小室哲哉氏が11月4日、詐欺容疑で逮捕されました。小室氏の絶頂期は、音楽界でまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。若くて、かわいい歌手たちをとっかえひっかえして、よくもつものだなと感心しておりました。捨てた女性によく刺されないものだと他事ながら心配もしておりました。わたしには、こういう才能もありませんし、こういう華やかな業界には近づきたくないと思っておりましたので、正直羨ましくとも何ともありませんでした。沢木耕太郎の深夜特急の香港編に出てくるやりとりを思い出します。
「香港はよくないね」
「なぜ?」
「女が悪い」
「どんなところが?」
「やさしくない」
「でも、足が美しいじゃないか?」
「あんなものは、抱いたら棒と同じ」
「肌がなめらかそうじゃない」
「冷たくてよくないね」
この「香港」を「芸能界の女性」と言い換えると同じように言えそうです。
しかし、みんな、小室氏のことを危なっかしいと思っていたと思います。人間には、一生のうちで必ずいいときが来ます。そのときでも、冷静に、足元を見ることが大事なようです。小室氏の逮捕は、あらためて真面目な態度が必要なことを知らされました。
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