2012年3月26日月曜日

日本一の幸福者、本多静六の人生の秘訣(4)

 昨日からの続きです。

4.夢を必ず実現する本多流「自己暗示」

「自己暗示」の力は、人生や日常生活のいたるところで発揮される。

「今朝は寒い」と襟巻にくるまってしぶしぶ出かければ、風邪をひくことが多いが、冷水を浴びて、摩擦をして出かければ、外の空気がかえって暖かく感じられる。

「自分は健康だ、長寿だ、しかも幸福だ」と信じていれば、そのとおりになり、病気にかかったときにも「自分は大丈夫。必ず治る」と思えば、実際、治る。これは、いわゆる自己暗示の効果である。

水泳の稽古をする人はまず水に浸かってみるよりほかないように、意志の修養は実行にこそある。

知識と実行とは一つのもので、実行の伴わない知識は真の知識ではない。

5.「割り切る」が自分を強くする

失敗は人生における必須科目とさえいえる。この過程を経た人でなければ、本当の成功はないとさえ考えている。私は「失敗なきを誇るなかれ、必ず前途に危険あり。失敗を悲しむなかれ、失敗は成功の母なり。禍を転じて福となさば、必ず前途に堅実なり飛躍がある」と繰り返し言っている。

失敗の経験がないと誇ることは、必須科目を修めていないと威張るようなもので、まったく意味をなさない。

一度も失敗したことがない人は、あまりにもしばしば失敗を繰り返している人を同様に、警戒する必要がある。

6.「他人の頭のハエを追う」前に「やること」がある

そもそも人生の目的は、人生そのものであって、神でも仏でもなく、天国でも極楽でもない。

したがって、自己滅却の犠牲主義や利他主義、あるいは、いたずらに宿業や来世のみを説く古い宗教、さらには、ひとり高く宇宙の真理思索に没頭し、空論に走るような古い哲学も、もはや今日では用をなさない。今日の哲学や宗教は、ただちに私たちの実際の生活に踏み込んだ、自他の幸福でなければならない。

元来、人は喜びによってこそ互いに助け合うことができるもので、悲しみによって助け合うことはできないものである。

自分がまず成功し、自分がまず喜び、まず幸福になることだ。それが他人を喜ばせ、他人の幸福を助ける最良の方法である。

私たちは、人を助け世を救うためには、まずもって自らを救わなければならない。つまり、まずは自分自身が成功しなければならないのである。

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