2012年3月5日月曜日

最高裁事務総局

 119日の日刊ゲンダイによると、ブログを中心に検察審査会のデタラメを追及してきた匿名ジャーナリストの「一市民T」氏がこう告発すると書いています。

「最高裁の中に事務局という組織があります。ほとんど表に出てくることがなく、秘密のベールに包まれた組織ですが、実はここが小沢元代表をめぐる一連の裁判の“司令塔”なのです」。

事務総局に配属されるのは、将来を約束されたエリート裁判官ばかりだといいます。トップの事務総長は、ほぼ例外なく、最高裁判事になり、「三権の長」の一角をなす最高最長官にも、これまで6人が就任しているといいます。

 T氏は、「私はこれまで何度も検察審の事務局に足を運んで情報開示を求めてきましたが、最高裁事務総局からの通達で情報は公開できないという。そもそも、検察審の規定を作ったのも事務総局だし、検察審の人事や予算の管理、使用材料の選定なども事務総局が行っている。全国に165ある検察審は手足にすぎず、頭脳は事務総局なのです」。

 岩波新書の「司法官僚~裁判所の権力者たち」(新藤宗幸者)には、〈日本の司法は、最高裁判所の内部に、巨大な権限を実質的に持つ司法行政機構=最高裁事務総局を整備してきた。そして一般の職業裁判官とは別に、一部のエリート職業裁判官を選別し司法行政に当たらせてきた〉

戦後日本の司法行政を牛耳ってきたのが、事務総局のエリート集団だといいます。

「陸山会裁判で、“ミスター推認”こと登石裁判官を裁判長に指名したのも事務総局だし、もちろん小沢氏本人の公判判事も事務局の差配です。司法関係者は述べています。

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