2012年1月18日水曜日

60歳からの生き方(6)

 若いときの楽しい経験を、若さゆえと片づけないことです。この楽しさは、自分の生涯にわたる楽しさの原点であると思ったほうがいいのです。

会社、仕事関係だけのネットワークしか持たない人は、定年後、あっというまにほとんどの人間関係を失う可能性が強くなります

現在の仕事に打ち込んでいればいるほど、あれもやってみたい、これもやってみたいという欲求がたくさん出てきて当然なのです。そういうものを思いつくたびに“貯金”していけば、いざ定年になったときには、やりたいことの“貯金”ではち切れそうになっているに違いありません。

“貯金”の入金を大きくするためには、ひとつには、いまはできないことでも、すこしくらいはかじってツバをつけておくことです。

多胡氏はよく旅行に出かけるそうです。それも、とくに船旅が大好きだそうです。船旅は時間がかかるから、忙しい現役時代にはできない“ぜいたく”のひとつです。

こうしたチャンスには、多人数で参加するより、ひとりで参加したときのほうが有効に生きるようです。

アメリカで非常に印象深く感じたことは、アメリカ人はなにごとも夫婦単位で行動することが多いということでした。妻と夫のあいだで、話題がなくなったときは、もうその夫婦はオシマイだと考えているからです。

この点日本の夫婦は正反対で、おたがいに話し合うことをあまりしょうとしません。こうしたコミュニケーションゼロの人に限って、妻と自分のあいだは以心伝心で、しっかり意思が疎通しているなどと思い込んでいる人が多いようです。

0 件のコメント: