2012年1月15日日曜日

60歳からの生き方(3)

 日本では、もはや古くなってしまった技術でも、アジア、アフリカなど第三世界の国々では、まだまだ有効なものが数多くあります。

どうということのない自動車整備の技術も、第三世界に行けば大歓迎請け合いです。

 それから、これからの自分の人生を考えたときに、なんといっても健康が第一です。戸籍年齢とは、文字どおり戸籍に名まえが載ってからの年齢であり、機能年齢とは、身体的機能の年齢をさす言葉です。

 この戸籍年齢と機能年齢は、若いうちはあまり差はないのですが、だんだん戸籍年齢が高くなるにつれて、その差は大きくなります。

 体力と気力のあいだには、密接な関係があります。ある程度、気力を保ちたいと思ったら、やはり体を鍛えておく必要があるでしょう。

 年をとると、記憶力は衰えています。このことを知能の衰えと思っている人は意外と多いようです。ですが、心理学者オーウェンの行った実験によると、二十歳のときと五十歳のときとの知能を比べると、五十歳のときのほうが知能が上昇している例が少なくなかったということです。

 知能は記憶力だけで決まるものではありません。推理力、創造力、判断力などの総合力で決まります。この総合力は鍛えることによって、何歳になっても伸ばすことができるのです。

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