次に「1冊1分」が本当に可能かどうかという質問に石井氏は、本であれば1冊1分は可能で誰でも出来るようになると書いています。
日本経済新聞は30秒以内で読むことができるそうです。
「『ワンミニッツ・リーディング』ってことは、1冊1分で読むことでしょ?だったら、それは速読法の一種に違いない」と、ほとんどの人が最初にそう解釈するようです。
しかし、「1分間勉強法」のスキルである「ワンミニッツ・リーディング」は、そもそもすべてにおいて、速読法とはまったく別ものなのですといいます。
確かに、1冊1分です。でも、「速読」という手法は一切使いません。なので、目が疲れるということもないようです。
つまり、「本を読もう」としている限り、1冊1分で読むのはほぼ不可能なのです。本を読まずに、本を読むというわけです。わたしも出来る限り多くの本を読もうとしました。数行を一度に読むという速読法も身につけましたが、石井氏のやり方は、少し違うようです。
ゴールは1冊1分で理解すること。それだけといいます。
「本を読む」という概念をすべて捨て去り、一度ゼロに戻して、まったく違うノウハウを自分で編み出す以外にはないと石井氏は思ったということです。
1冊1分で本を読むためには、そもそも本を読んではいけない。本を読まずに、本を読む。
「ワンミニッツ・リーディング」
実はつづりが違うのです。Readingではなく、Leadingなのです。
「1分間で本の内容を理解するように導くスキル」ということです。
そのスキルとは、「一瞬で感覚的に感じ取る(=場の空気をよんだり、場の状況をよんだり、相手の状態を感覚でよんだり)という、人間がそもそももっている能力」をつかうのです。
「本当に価値のある情報は、直感である」とアルバート・アインシュタインは、言っています。「見開き2ページを1秒で見た瞬間に、直感でリーディングしてよみとれた情報」こそ、実は、もっとも価値ある情報なのです。
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