実は、この「左手の甲だけを見る作業」というのは、かなり「苦痛」なのです。
なぜかというと、「本を読んでいるにもかかわらずに、文字を読んではいけないと言われているから」です。
1.「テンミニッツ・リーディング」
2.「ファイブミニッツ・リーディング」
3.「ワンミニッツ・リーディング」
という3段階をなぜ繰り返すのか?というと、「苦痛の3段階のレベル」を感じることができるからです。
10分でよむのと5分でよむのだと、10分でよんだほうが、実は遅くてイライラします。
本来なら10分で本読めたとしてもものすごく遠いはずなのに、10分がとてつもなく遅く、永遠のように感じるのです。
そして、そのイライラの感情をもったまま、「ファイブミニッツ・リーディング」に進みます。
そうすると、10分よりはイライラは解消されますが、「ワンミニッツ・リーディング」のスピードを知ってしまっている以上、5分でもかなりイライラするのです。
当然、慣れてくるとページをめくるスピードよりリーディングで感じ取るスピードのほうが速くなりますから「自分はなんてページをめくるのが遅いんだ」というイライラを持ちながら、よむことになります。そのおかげで、1冊1分でも、とてつもなく長く感じるようになるのです。
「絶対に本を読んではいけない。にもかかわらず、ページをめくり続けるだけの作業」というイライラもプラスされます。
「リーディングをしている最中の1分間は苦痛だが、その直後にリーディングできていたことがわかり、楽しくなる」。
苦痛の1分の後に訪れる、至福の一瞬。これが、「ワンミニッツ・リーディング」ができているという感覚なのです。
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