25日の緊急理事会を前に巨人は滝鼻オーナーが、「パ・リーグが先行していろいろと決めているようだが、そうはいかない。交流戦はもういらないというなら、それなりの考えはあるだろうけど」といっていた。パにとってドル箱の巨人戦を盾にし、脅しとも言える言葉で29日開幕を強行しようとしていました。
しかし、パは動じませんでした。
「巨人戦の地上波中継が減った今、セ5球団と同様、パにとっても巨人は金のなる木でなくなりつつある」。あるパの関係者は、「営業的には阪神戦の方が大きくなりつつありますからね」と苦笑いしていた。
パ6球団主催の巨人戦の動員数の総計が38万4388人に対して、阪神戦のそれは37万6902人と肉簿。ロッテと日本ハムでは、阪神戦の観客動員の方が上回わりました。09年は、巨人戦の34万7983人を阪神戦の35万6515人が逆転しました。ロッテ、日本ハム、楽天、オリックスの4球団では阪神戦が巨人戦を上回っています。
「プロ野球の盟主」などとうねぼれてきたジャイアンツに対して、経済界のファンもかなり減っているといいます。
膨大な電力を消費するナイターも、東京電力と東北電力の管内でパ・リーグは4月中は見送ります。ところが、セは3月29日に開幕を強行し、ナイターも4月に両電力の管内で23試合も予定して、社会的な批判を浴びました。「節電非協力」の姿勢をリードしてきたのがシャイアンツでした。
米国べったりの日和見外交官だった加藤コミッショナーにリーダーシップなど期待できません。そんな加藤氏やジャイアンツに辛口の発言を続けて来たのが、楽天の星野仙一監督で、ここに来て株が急上昇しており、「彼のような人がコミツショナーになるべきだ」との声まで出ています。
セは結局、昨日(24日)、パに歩調を合わせることに追い込まれました。読売新聞主筆のナベツネこと渡辺恒雄氏はジャイアンツの会長もしていますが、彼の姿勢はどうなんでしょう。ナベツネ氏は16日にあった財界人らによるジャイアンツの激励会でも、開幕延期論を「俗説」と切り捨てていましたが、心ある財界人からは、顰蹙を買っていました。
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