10日間閉じ込められた高校生とおばあちゃん
石巻市の高校1年の阿部任(じん)さん(16)は、地震後10日間も壊れた自宅で生存していました。祖母の寿美(80)さんと声をかけあい、がんばったそうです。冷蔵庫などがあったので、その中の食品を食べ繋ぎました。寿美さんは、倒れたクローゼットの上で過ごし、任さんはダイニングテーブルの上に蒲団をおいて過ごしました。救助の警察署員が、任さんが震えているので、カイロを差し出すと「おばあちゃんを助けてほしい」と言ったそうです。蛇足ながら、将来の夢は、「芸術家になりたい」。
無事助け出されて、父親いわく、「前から大したやつだと思っていたので、それを証明してくれた」と自慢の息子になったようです。
プロ野球の開幕をずらさないセリーグ
まったくおかしな人が牛耳っているようです。プロ野球の開幕について、新井選手会長も「開幕をずらすべき」と発言しています。パリーグは開幕日を3月25日から4月12日にずらしました。そして、電力を使う4月中のナイターはやらない、3時間半を過ぎて、新しい回に入らないと決めました。
ところが、良識の府(?)が有しているジャイアンツ、およびセリーグは、当初の予定を主張しました。世論の風圧が強いと感じたのでしょうか、臨時オーナー会議を開いて、開幕日を遅らせました。たった4日だけ。3月29日です。しかも、4月3日までは、デイゲームだが、4月5日からはナイターをやるというのです。東京を含めて関東は、計画停電を行っているのです。こういうときにナイターを行うのでしょうか。しかもドームは、屋根がテントですので、冷暖房、換気に余計な電力が必要です。試合が始まって、テレビなどを見始めて、使用量が増えて、緊急に電気が遮断したらどうするのでしょう。鉄道も動いていません。信号も止まっています。観客は、どうして帰るのでしょう。これが、責任ある地位につく人の結論とは思えません。選手の方がはるかに正常な判断力を持っています。
高木文科相も「電力不足の情勢を見ると、電力の需給バランスが崩れた途端に大規模停電の可能性もある。ナイターは慎重にやらなくてはいけない」と発言しています。
蓮舫節電啓発担当相も「開幕延期など新井会長の考えに賛同している。選手会の思いを受け止めて欲しい。ドームで試合? 多量の電力を使うので控えていただきたい」。
ところが巨人の滝鼻オーナーは「政府、監督官庁の指示に従う」という12球団の方針にもかかわらず、「開幕はお上(政府)が決めることじゃない。節電に協力しろということでしょう。パ・リーグがいろいろ先行して決めているようだが、そうはいかない」と異を唱えました。
野球を見てもらうことによって、被災を受けた人たちに元気を与えたいときれいごとを言っておきながら、興行収入を寄付するとは、ひとことも言っていない。
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