2011年3月18日金曜日

ボケてたまるか(8)

 オランダで行われた大規模な疫学調査では、ビタミンEC の摂取量の多い人は、アルツハイマーの発症率が低いことが確かめられています。

ラーメンや脂っこい料理に多く含まれる飽和脂肪酸をたくさんとっていた人ほどアルツハイマーになりやすい。カロリーの制限をすると、年を取っても脳の萎縮率が低いという実験データもあります。

ボケていない80歳以上の60人アンケートでも、多くの人が理にかなった食生活をしていることがわかりました。

「リンゴを一日に1個食べます」

 「よく食べるのは、アジやサバ、大根、にんじん、ほうれん草」

 「納豆、豆腐、生揚げなど大豆製品を食べていますが、特におから煮や白和えが大好きです」

 映画監督の新藤氏も、トマトや生絞りジュース、青魚、豆腐など、ボケ予防になるものを多くとっていることがわかります。

大友氏は、別の予防法を挙げなす。

「老化は足からやってきます。たとえば太腿の筋肉を構成する筋繊維は、25歳から65歳の間に40%も減ります。

だから、私は歩いて足を鍛えることを薦めています。

その最適な方法はウオーキングです」というわけです。

アメリカで行われた実験では、アルツハイマーの患者の脳にたまるβアミロイドは、ウオーキングなど適度な有酸素運度をすると、減るとされています。有酸素運動で脳の働きが活発になり、βアミロイドを分解する酸素も活性化します。

「足が弱ると、外出して人に会うことも少なくなり、脳に対する刺激が減り、ボケにつながりやすくなります。その意味で、ウオーキングはボケ予防に必要です。散歩程度で十分だから、電車やバスを降りるのをひとつ手前の駅にして、歩く距離を少し増やしましょう。

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