また、米長氏は「将棋界には八百長はない。これは日本将棋連盟会長の私が断言する。将棋と相撲界のシステムは酷似している。三段が幕下、四段が十両に相当する。三段と四段の差は決定的で、幕下と十両の差とほとんど同様である。年に4人が四段になれる。三段はリーグ戦であり、半年に一人が18局戦う。三段は現在35人在籍し、18局戦って優勝と準優勝の2人のみ四段になり、晴れて「棋士」になれる。
棋士は将棋の先生であり、対局料が出るし、各棋戦に出場する権利と義務がある。三段は見習い生で、対局料もゼロ、先生方の記録を取ったりお茶を出したりで、当日は1万円の日給が出る。中学生の先生の記録を20歳過ぎの見習い生が取ることもよくある。
棋士は、将棋に命を懸けているのである。盤上には神が宿っている。土俵とて同じであろう。勝ちと負けの二つだけを一対一で争うから潔く、神事なのである。その意味で、八百長などは神を冒瀆する最たる行為だと知るべきだ。7勝7敗の相手と千秋楽で当たったら『必ず勝つ』という信念を、力士たちに徹底してたたき込むことが、一番大切だと信じている」と語っています。
さらに、米長氏は、「今度だけは公益財団法人から一般財団法人にし、そのうえで、“待ったの時間”を特例として許してもらいたい。高い税金を払い、身を以って荒波にもまれ、全員一丸となって立て直しに邁進してほしい。公益財団法人にしてもおかしくないという自浄作用が世間に認められたとき、公益を申請してはどうか。国技と言われるのであれば、そうしてこそ初めて、この団体にのみ特別措置がとられるのではあるまいか」と厳しいながらも愛情のある提言です。
こういう勝負に生きている人を相撲協会の役員に選ぶべきではないでしょうか。NHK会長や、漫画家には、引き取ってもらったらいいのでないかと思います。
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