「ちょっとした違いを取り立てて仲間を追及し、『総括』として称して殺していった連合赤軍を思い出す。人材を糾合して、内外の難局に当たらないと政権運営はできない」。亀井氏というのは、時に正鵠を得たことを言います。
この連合赤軍は、1971年から72年にかけて活動した日本の極左の過激派でした。有名なあさま山荘事件を引き起こし、15人を殺害。うち12人は、「総括」と称して同志をリンチで殺しました。
亀井氏は警察官僚時代、あさま山荘事件の作戦に加わり、永田死刑囚も取り調べました。「事件の経験が政界入りのきっかけとなった」と話したこともあります。友党の「小沢切り」の中に、同様の狂気を感じたようです。そういえば、仙谷前官房長官もそれに近い思想の持ち主だったと思います。
政権与党と極左過激派を重ね合わせる声はほかにもあります。亀井氏とともに、あさま山荘事件を指揮した元警察官僚で、初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行氏です。
自著「彼らが日本を滅ぼす」(幻冬舎)で、昨年末、民主党内で繰り広げられた、小沢氏の政治論理審査会招致と、問責決議を受けた仙谷由人官房長官の処分にめぐる大混乱について、こう記しています。
『いまや四分五裂の内部分裂だ。昔、よくやっていた全共闘・極左過激派の内ゲバの癖が、やはり癒っていなかったと見える。中核派は東大安田講堂から敵前逃亡した革マルを今になっても許さず、還暦過ぎになっても殺し合いをやっているが、菅全共闘内閣でもフロント(社会主義同盟)系シンパといわれる仙谷由人官房長官をめぐって烈しい内ゲバは始まっている。呆れ果てた政党である』と。
自民党も派閥間抗争激しかったが、民主党の党内抗争はどこか陰湿で執拗なイメージがつきまとうと日刊ゲンダイに書かれています。
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