80歳を過ぎてもボケていない人は、どういうことを心がけてきたのでしょう。まず、高齢になった今も、現役で活躍している2人の暮らしぶりを紹介しよう。2011年2月5日号を基にしています。
映画監督の新藤兼人氏は、この4月で99歳になりますが、昨年秋に新作『一枚のハガキ』を完成させたばかりです。
「ボケると、人間性を放棄するようなことにもなりかねない。だから私は、ボケてたまるかと思って暮らしています」。
その普段の生活を見ていますと、朝は5時に起床。朝食を取りながら、NHKラジオの英会話講座を聴いています。
英会話は70歳ぐらいから週に一度、2時間ほどの個人レッスンを受けています。だから、今ではリスニングもOK、ちょっとした英会話もできるようになっています。
朝食はトマトジュース、パン、野菜サラダ、ソーセージ、暖めた野菜スープ、コーンフレークを規則正しく順番に食べていく。8時頃からもう一度眠って12時に昼食。メニューは生絞りジュースに蕎麦、ヨーグルトだ。散歩にもよくいく。室内では太腿の筋トレをやっています。
夕食は午後6時。おかずは青魚が多いが、梅と海苔のおかゆをどんぶり八分目。とにかくよく噛んで食べる。その後、撮影日記をつけて、夜9時にはベッドに入る。
こういった生活を、何年も続けてきたという。英会話で頭を使い、運動を欠かさず、食事の際はよく噛んで、脳にも刺激を与える。
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