2011年3月11日金曜日

ボケてたまるか(1)

 80歳を過ぎると、日本人の3人に1人が認知症になると言われています。総患者数は現在、約250万人。2030年には400万を越えると予想されています。自分がその中に入るかどうかというは本人にとっても家族にとっても大問題です。

 80歳を過ぎてもボケていない人は、どういうことを心がけてきたのでしょう。まず、高齢になった今も、現役で活躍している2人の暮らしぶりを紹介しよう。201125日号を基にしています。

映画監督の新藤兼人氏は、この4月で99歳になりますが、昨年秋に新作『一枚のハガキ』を完成させたばかりです。

「ボケると、人間性を放棄するようなことにもなりかねない。だから私は、ボケてたまるかと思って暮らしています」。

 その普段の生活を見ていますと、朝は5時に起床。朝食を取りながら、NHKラジオの英会話講座を聴いています。

 英会話は70歳ぐらいから週に一度、2時間ほどの個人レッスンを受けています。だから、今ではリスニングもOK、ちょっとした英会話もできるようになっています。

 朝食はトマトジュース、パン、野菜サラダ、ソーセージ、暖めた野菜スープ、コーンフレークを規則正しく順番に食べていく。8時頃からもう一度眠って12時に昼食。メニューは生絞りジュースに蕎麦、ヨーグルトだ。散歩にもよくいく。室内では太腿の筋トレをやっています

夕食は午後6時。おかずは青魚が多いが、梅と海苔のおかゆをどんぶり八分目。とにかくよく噛んで食べる。その後、撮影日記をつけて、夜9時にはベッドに入る。

こういった生活を、何年も続けてきたという。英会話で頭を使い、運動を欠かさず、食事の際はよく噛んで、脳にも刺激を与える。

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