2011年3月14日月曜日

ボケてたまるか(4)

 そもそも認知症には、70を超える種類があります。そのうち一番多いのがアルツハイマー型で、全体の5割にのぼります。次に多いのが脳血管性認知症で3割、続いてレピー小体型認知症が1割。残りは、正常圧水頭症などが原因の認知症です。

認知症患者の半数を占めるアルツハイマー型では、脳に病的な萎縮が起きます。

 「脳は年齢とともに徐々に小さくなり、3080歳の50年間で約100g軽くなると言われています。

 アルツハイマー型認知症では、発症して数年で100g減る。患者の脳にはβアミロイドと呼ばれるたんぱく質がたまっていて、これが脳細胞を壊し、脳を萎縮させます。その結果、脳の正常な働きが失われ、障害が起きるのです。

それでは、なぜこのβアミロイドが蓄積されるのか。これは、わかっていません。そのため現代医療では、アルツハイマーの進行を一時的に遅らせることはできるのですが、治すことはできないのです」と粟田氏は、話します。

進行を遅らせるのは「アリセプト」という薬です。

薬の効果が現れたとしても、あくまで一時的なのです。

同じような症状は、脳血管性認知症でも出るが、病気の原因は脳血流の低下です。

「脳血管性認知症の中で、一番多いのは、脳梗塞になったあと、認知症にかかるケースです。脳の血流が低下していき、脳の正常な機能が失われて、障害が起こるのです。血流を改善する薬や、血液をサラサラにする薬を飲めば、認知症が回復することもあります」

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