2012年8月9日木曜日

溝畑宏内閣官房参与の人事


 野田内閣は、官僚出身者をすっきり切ったかと思うと、溝畑宏前観光庁長官を参与に任命した。以前に自治官僚の溝畑氏が観光庁長官になったときに飯島勲氏(小泉秘書官)は、「前原誠司氏が観光庁長官に一本釣りしたんだな。二人とも京都出身。今年1月までの任期2年と言われていたのが、ごちゃごちゃして3月まで在任が延び、やっと退任したと思いきや、5月には参与就任。さすが長官続投は無理筋で、首相がやむなく内閣官房参与にしてお茶を濁した。

首相は自ら溝畑氏に辞令を交付し、藤村修官房長官は『新成長戦略の推進、特に観光立国の実現に関し、首相に情報提供や助言をして頂く』と胸張って説明していたよ。主要紙の首相の動静欄を見る限り、発令後に首相に公式に面会した記録はゼロだ。

しかも、霞が関合同庁舎二号館の一室を拠点にしているらしいね。二号館は総務省や警察庁、国交省の一部など色々な役所が入る高層ビル。
内閣官房の参与なのに、国交省が部屋を用意するなんて、おかしいと思わない?
国交省は事務の手伝いをさせる女性職員にわざわざ内閣官房と併任の辞令も出した。
こんな話は霞が関百年の歴史で前代未聞だ。
そもそも内閣官房参与は一般職の国家公務員で『非常勤の諮問的官職』だから。給与は日当制で一日2万4300円。週あたりの勤務時間も常勤職員の四分の三が上限だ。つまり、毎日来る仕事じゃないってことさ。参与が部屋を持つこと自体おかしい』と週刊文春の7月26日号に書いています。

さらに、参与の職務は「首相の諮問に答え、意見を述べる」に限られ、好き勝手にあちらこちら動いていい立場じゃない。非常勤でも「政治的行為の制限」「営利企業の役員等の兼職禁止」「他の事業・事務の関与制限」など国家公務員法の厳しい紀律を守ってもらわないと困る。
官邸から目の届かない国交省で野放し状態になっていないか心配だ。こういう適当な人事が霞が関の士気をたちまちさげるんだ。
と、書いています。参与その他を調べ上げると、おかしな人事が出てきそうです。誰か、調べてくれませんかね。

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