新聞の書評に「わが子を伸ばす~四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」(松永暢史著)が紹介されていました。松永氏は、受験界に長く身をおく人です。そして、東大を目指しますが、二浪し、結局は慶応大学文学部に入学しました。大学在学中から、家庭教師を行って来ました。松永氏は、三十年以上、家庭教師以外の職業についたことがありません。松永氏が考えた受験術を生徒に指導すればよかった。かれは、「普通の家庭教師や塾や予備校が、志望校を聞き、ひたすら入試に合格するように勉強を教えますが、かれは志望する中学、高校、あるいは大学に合格するためだけに勉強を教えるのではない。この子どもにとって必要な勉強は何だろう?」ということから、始めます。成績の悪い子には「何か」が欠けているといいます。その○○力をつけてあげれば、自然とどの教科でも成績が上がるといいます。かれは、高校時代に今の自分に会って、指導してほしかったと書いています。相当の自信です。
わたしも思い返しますと、自分のこどもには、会社の仕事が忙しく、勉強をみてやる時間もありませんでした。その反省から、孫には少し勉強をさせねばと思うのですが、これがゲームとサッカーで、なかなか勉強をしません。任天堂にも困ったものです。サッカーは、疲れたり、暗くなるとできないのですが、ゲームは朝から晩までやります。そういうときに勉強させるいい方法がないかと思っていましたら、この本の書評が飛び込んできたわけです。何回かに分けて、紹介したいと思います。
かれの指導方針は、子どもに主体性を持たせ、自分の意志で人生を切り拓いていく意志を持たせることが、最終目標です。そのために勉強をするのです。そうでなくては、どんな一流大学、一流企業に入っても待っているのは後悔です。受験に合格する受験術とオチンチン力を失わない子育て術をこの本でお伝えしようと考えています。
「受験はともかく、子育てはやり直しがききません」。そのとおりです。
いい子が育つ環境
「どうたらいい子に育てられますか?」
という質問があると、
「こどもがどう育つかは、親であるあなた次第です」
と答えます。
子どもの姿はイコール親の姿であると、誰でもわかっていました。
「子は親の背中を見て育つ」。
これにつきます。子どもは親から絶大な影響を受け、親の真似して育ちます。
「いい子に育てたいなら、まずいい親になること」。
「優しい子になってほしいなら、まず親が優しくなる」。
「勉強する子になってほしいなら、まず親が勉強するのです」。
生まれつき頭がいい、悪いということは基本的にない、というのが松永氏の考えです。
医者の子は頭がいい
医者、とくに自営の開業医は、一般家庭より高収入です。
どんな子どもも、親の真似をします。親の医学書を読んでいる姿を見ながら育った子は、その姿を真似したくなります。自然に勉強するようになります。誰かに言われて嫌々やるのではなく、自然と身について勉強する習慣は理想といえます。医者の家には、整った顔、綺麗な顔をした子どもが多いです。
松永氏の家の近く、もしくは指導している子どもの家に美人のお母さんがいるのでしょうと、ついつい邪推をしてしまいます。
「美人の奥さんをもらうからでしょう?」。
容姿に関しては、頭の良さと違い、遺伝的な要因が大きいようです。
なぜ、医者は美人と結婚するでしょうか?
「社会的地位があってお金持ちだから」
こちらもその通りのようです。
昔は強い男とは、ムキムキのマッチョマンを意味したかもわかりませんが、現代社会では、強い男とは稼ぐ男です。現代の強い男の代表でもある医者には、黙っていても女性が集まってきます。
これは、半分当たっていますが、必ずしもそうでもないように思います。病院に行くと、医者の多くが疲れています。開業医は、まだ少しはいいのでしょうが、勤務医は昔ほど給料をもらっていません。
両親がいつも笑顔でいる家の子どもは、自然と笑い顔の似合う可愛いらしい子に育ちますし、父親の真剣な仕事ぶりをみて育った子は、自然とメリハリのある引き締まった表情をするようになります。黙っていても勉強する子、努力する子になってほしいなら、まずはあなたが勉強する親、努力する親になることです。
と書かれています。なかなか大変です。「父親の真剣な仕事ぶり」といっても、サラリーマンには、こどもに仕事ぶりをみせることは出来ません。わたしはよく家でも勉強していましたが、かといって、その時間には、こどもは寝ていました。このあたりは、極力、努力しようとないように思います。
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