中国国際商会は、中国企業が回収できていない輸出代金が現時点で少なくとも1000億ドル(約8兆5000億円)にのぼることを明らかにしました。未回収債権は、年150億ドルのペースで増えており、国際商会は輸出企業の代金回収を支援するための専門チームを立ち上げました。
中国の2009年の輸出額は、1兆2016億ドルです。このうち12分の1が、製品を輸出したにもかかわらず代金を受け取っていない計算になります。
この背景には、欧米の企業の資金繰りが急激に悪化していることがあるとみられています。中国の輸出企業は労働コストの上昇や人民元相場の弾力化で利益率が大幅低下しています。国際商会は未回収代金がこれ以上増えれば、経営に深刻な影響を及ぼしかねないと判断しています。昔、日本企業が歩んだ轍を中国企業も歩いているようです。これらの輸出の多くが民間企業が担っており、資金的にもそれほどの余裕がないために大きな問題になってくるでしょう。
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