2010年9月10日金曜日

仙谷官房長官の事務費スキャンダル

 仙谷官房長官が、自分の長男(36)の経営する不動産会社に、3つの政治団体から320万円を支払っていったというのが、報道されています。この長男は、東京・新橋のビルで司法書士事務所をやっていますが、その事務所(約100平方メートル) の中に、くだんの不動産会社に加え、仙谷氏の弁護士事務所、仙谷氏の3つの政治団体も“同居”しています。しかし、政治団体の専用スペースも電話もありません。それなのに、「人件費」や「事務所費」という名目で320万円を支出したのは、「長男側の経費を政治資金で補填した疑いがある」というわけです。

 長男の新橋の事務所には、前原グループ(凌雲会)の事務所も置かれています。代表者が仙谷氏、会計責任者が枝野幹事長です。ご存じのように仙谷氏、枝野氏は、前原グループです。

 「新橋の事務所は、仙谷氏の献金集めのトンネル会社になっているんじゃないかという疑惑がずっとある」と指摘している人もいるようです。政治家の顔を使って、長男の司法書士事務所に何か利益を与えたことがあるのかないのか。

 仙谷氏の指示の下、枝野執行部は「小沢が代表や幹事長をやっていた時代の政党助成金や組織対策費の使い道を洗い直せ」なんて必死でたっているが、自分はどうなのでしょう。

 仙谷氏の3政治団体が、長男が経営する不動産管理会社に、昨年12月までの2年8ヶ月間に、業務委託費として毎月10万円ずつ、計320万円を支払っていたということに関して、 朝日新聞は、8月29日の朝刊一面トップで、「仙谷氏政治資金、長男側に」と報じています。すなわち、「長男側の経費を政治資金で補てんしていた疑いがある」と指摘したわけです。

 菅執行部が、小沢氏が代表、幹事長時代の党内のカネの流れを調査した結果、36億円という組織対策費について、「違法とは言えないが極めてグレーに近い」と週刊現代に情報をリークしたようです。

 小沢陣営で情報収集した結果、「流れた先は、大手新聞社Aと出版社B。小沢氏が代表、幹事長時代の資金調査を担当した小宮山洋子財務委員長には流出の責任がある。「小宮山氏は、小沢氏を泥棒呼ばわりしているようだが、法的な問題があるなら告訴でもすればいい。できないなら小宮山氏を離党させるべきだ」と小沢陣営は迫ったようですが、菅陣営はダンマリです。

 平野博文前官房長官(61)が、先週末に若手を招いて、懇親会を開くなど、積極的に小沢氏の支持固めに動いており、菅派の動きを牽制しているように見えると書かれています。菅首相の側近議員については、「事務所女性へのセクハラ、パワハラがひどいらしい。参院選前に女性が訴えたが、『選挙に影響する』として、押さえ込んだようだという怪情報も飛んでいます。

 また、菅氏らの卑劣な動きに対して、小沢氏の怒りは強烈だったようです。7月の参院選前に幹事長を退くことが納得していたが、その後の菅執行部が敷いた「脱小沢」路線には不信感をあらわにしました。特に菅執行部が小沢氏が代表、幹事長時代の資金の流れを調査したり、検察審査会の議決で2回目の議決後に、「離党勧告」を行う準備していたことを知ると、「菅はそこまでやるのか...」と驚き、憤り、戦闘態勢を整え始めたということです。

 小沢氏が出馬を決意したのは、「菅執行部では日本の難局を乗り切れない。このままでは、日本が衰退していく。劇薬でも、小沢氏が主導で大胆な成長戦略を断行するしか道はない」ということだったようです。「創価学会と敵対している元公明党代表の矢野絢也氏の息子が、仙谷氏の公設秘書をしている。公明・学会からすれば、敵が民主政権の中枢に入っている。これだけで公明は民主と組めないし、菅内閣は行き詰る」と小沢氏は鳩山氏との会談で話しました。小沢氏は、代表になったあとのことも考えているようです。それに比べて、菅氏、仙谷氏は、創価学会がもっとも嫌っている矢野絢也氏の息子を秘書に雇うとは、ねじれ国会の対策もなにも考えていないようです。こういうことも大新聞、テレビメディアは報じません。国民は、目隠しをされています。そして、耳元で小沢は汚い汚いと聞かされているのが、現在の姿でしょう。

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