2009年2月27日金曜日

麻生首相の訪米と7月のサミット

 麻生首相とオバマ大統領の会談が終わりました。麻生首相は、人気挽回の絶好のチャンスと考えていましたが、空港の出迎えに現れたのは、ボルーダ国務省儀典長代行という対応。会談も1時間あまり。会談後の共同記者会見もなく、大統領主催の会食会もありませんでした。ブッシュ大統領時代、小泉元首相も安部元首相も、最初の米国訪問では、キャンプデービッドに招待されました。福田前首相は、ブレアハウス(迎賓館)に泊まりました。麻生首相は市内のホテルでした。オバマ政権始まって、最初に訪れた外国首脳という割には、まことに寂しい内容でした。アメリカの要人は、日本の首相を招待したのであって、麻生氏個人を招待したのではないと冷めた発言でした。過去、就任直後の米大統領と日米首脳会談を行った首相で、竹下登、宮沢喜一、森喜朗は、いずれも4カ月以内に退陣をしています。
 オバマ大統領はスピードを要求しています。リーダーシップのない麻生首相は、これについていけるでしょうか。アメリカの大債権国は中国、日本ですが、中国は非常に早いスピードで対応しています。これは、上海の株価の立直りを見れば分かります。これに比べて、日本はどうありたいのか、どうこの不況に対応するのか、まったく見えて来ません。7月には、サミットもあります。この時まで、麻生氏は首相を続けるつもりでしょうか。この席で胸を張って、日本の回復策を話せるのでしょうか。まことに寂しい限りです。

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