大阪市住之江区の「大阪テニスアカデミー」代表の釜口明治容疑者(59)が、テニススクールの教え子だった女子高生にわいせつ行為を行ったとして逮捕されました。また、別の元スクール生の女性も「被害を受けた」として証言しており、警察は慎重に調べています。
釜口容疑者は平成14年3月ごろから約1年間、当時16歳の女子高生だった教え子を自宅や車中などでわいせつ行為を強要したり、体に触るなどした疑いです。女子高生に服を脱ぐことやキスさせたりを繰り返したそうです。
釜口容疑者はジュニアテニス界における「カリスマ指導者」と呼ばれていました。独自のテニス理論でスクール生を何度も全国制覇に導いたり、プロテニスプレーヤも育てています。釜口容疑者が独自に考案した「サイバーテニス」理論で、大学院で学んだ数学の確率論を応用し、どうすればポイントを奪えるか、1000パターン以上の戦術を生み出しました。「人間的にもスクール生から絶大な尊敬を集めていた。ある種、宗教がかっていた」と評す人もいます。このテニスアカデミーには約80人の男女の中高生が所属し、寮生は30人ほどで、女子寮が自宅に併設されており、近くに男子寮もあります。
心酔する生徒へのわいせつ行為のうわさも絶えませんでした。関係者は「お気に入りの女子高生に付き人をやらせていた」と証言しています。「部屋に呼び出され、シャツを脱がされた」と話す元寮生もおり、卒業後に弁護士に被害を相談したケースもあったそうです。
釜口容疑者は警察が自宅や女子寮を家宅捜査したときに、捜査員に対し「時効じゃないのか」と主張したといいます。警察も当初は強制わいせつ罪の適用を検討しましたが、すでに公訴時効が成立していたために児童福祉法を適用しました。
世に盗人とこういうわいせつ行為をする人は尽きないようです。しかし、いい指導者になった人が、なぜこういうことをするのでしょう。この訴えた女性も勇気があると思います。痴漢行為を受けてもなかなか警察に訴える人が少ない中、立派だと思います。人に尊敬される地位、立場にある人は、自制心が強くあってほしいものです。
当日の新聞に大阪府茨木市のカトリック教会の男性司祭(74)が信徒の女性(43)に強制わいせつ行為をしたとして、大阪大司教区が調査に入りましたという記事がありました。キリスト教会もこの種のことが多いように思います。人間の性欲というのは、人によっては困ったものです。
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