麻生首相の「わたしは郵政民営化に賛成でなかった」という発言にとうとうこの人が怒りました。次の選挙では立候補しないと表明していた小泉純一郎元首相が麻生首相の迷走を痛烈に批判しました。党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」の世話人会の席で、「怒るというより笑うほどあきれている」と批判しました。これに対して麻生首相は「叱咤激励だ」といい、鳩山総務大臣は「小泉発言はショックだ。完全な造反で最低だ」と批判しました。
定額給付金についても、小泉氏は「衆院で再議決するほどの議案か」と正当な判断を示しています。
また、同氏は、「首相や執行部の方針に批判的な発言をすると『後ろから鉄砲を撃つな』と押さえ込みにかかるが、首相が前からこれから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃っているじゃないか。発言には気をつけてほしい」とこれも的を得た発言です。
小泉元首相は、小派閥の領袖に過ぎなかった麻生首相を党政調会長、総務大臣、外務大臣に起用し続け、首相候補に押し上げました。また、平成17年8月、衆院解散を決める閣議の前に小泉氏は別室に総務大臣だった麻生氏を呼び入れ、「麻生さん、まさか明智光秀にはならないだろうね」と念を押した因縁もあります。その麻生首相が今になって「民営化には賛成ではなかった」と発言したわけです。また、最近の麻生首相は、小泉改革を批判する発言が多くありました。これらについても、寝ているふりをしていた小泉氏も頭に来ていたのでしょう。新聞などには獅子の逆鱗に触れたと書いてあるものもあります。さて、これからどうなるでしょう。自民党、公明党の盟約の証しともいえる定額給付金の再議決も16人が造反すれば、関連法案は廃案になります。さすがにそうなると即、衆院の解散になるでしょう。
しかし、今の自民党には、再議決で反対するほどの骨のある議員がいるように思えません。郵政民営化に最後まで反対した平沢、亀井、綿貫などの議員は、さすがに腹がすわっています。
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