2009年2月14日土曜日

日産などスポーツクラブ休部

 業績が急降下し、赤字に転落した今、分からないではありませんが、企業がスポーツクラブを廃部したり、休部したりしています。
 日産自動車は、神奈川と福岡の硬式野球部、卓球部(男子)、陸上部の休部を発表しました。廃部ではないので、いずれ業績が戻ると復部するかも分かりませんが、非常に複雑な気持ちになります。日産の野球部は、過去に28回、都市対抗大会に出場している古豪です。12月末まで活動して、今年の都市対抗大会への出場を目指すそうです。福岡の野球部も6度出場しています。男子の卓球は、日本リーグ最多の19度の優勝を誇っています。ともに創立50周年の記念ある年に休部となります。野球はともかくとして卓球や陸上はそれほど経費がかからないと思います。広告宣伝費と思えば、安いものかもしれません。あの三洋電機が、苦しいときもラグブー部とオグシオのいたバドミントン部は休部や廃部にしませんでした。これまで、なくすと会社の士気にかかわると考えたのでしょう。
 そのほか、自動車では、ホンダがF1から撤退し、スズキ、スバルも世界ラリー選手権から撤退します。三菱自動車は、あのダカールラリーからの撤退です。篠塚建次郎が1992年、長年の悲願を達成して優勝し、その後も増岡浩が2002年から2連覇するなど、多くの人たちに三菱の四駆の良さを身をもって示したものでした。オンワードもアメフォット部を廃部、西武グループはアイスホッケー部を、田崎真珠は女子サッカー部を廃部しました。廃部というのは、余程のことがない限り、復部はありえません。
 これらのスポーツクラブに所属する人たちは、どうなるのでしょう。プロではないので、スポーツを続けようとすると会社を変わるしかありません。突如、襲った経済危機ですが、人の運命を大きく変えるように思います。元々、経営者がスポーツに関心がなかったのでしょうか。経費節減の大合唱で休部、廃部にした。プロスポーツにないアマスポーツの良さがあります。会社の広告塔ということもあり、極力、継続してほしいものです。先に自分の社用車、個室、秘書から整理したらどうでしょう。

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