2009年2月12日木曜日

あいつぐ麻生首相の大物との会談

 今月16~18日にヒラリー・クリントン米国務長官、ついでサハリンでメドベージェフ・ロシア大統領との会談が予定されています。この二会談とも麻生首相にとっては、難問題です。本人は、得意(?)の外交問題で、失点を回復しようとシャカリキになっているようです。今回のヒラリー氏との会談では、麻生氏は、オバマ大統領との早期の首脳会談を申し入れるでしょう。しかし、まず適当にあしらわれます。麻生首相がどういう状態かは、ヒラリー氏は百も承知です。オバマ氏に代わって、日米同盟の関係の強化や北朝鮮の核問題について話し合われるでしょうが、これは進展がありません。それよりも買い手のない米国債の大量引き受けを強く要請されるでしょう。また、軍事費の負担の増額を要求されるはずです。規模も数兆円になるはずです。場合によっては、10兆円を超すかも分かりません。今、アメリカは非常に困っているのです。前にも書きましたが、オバマ氏はブッシュ前大統領ほど甘い人ではありません。
 メドベージェフ・ロシア大統領との会談ですが、これも急にロシア側から持ち出された話で、そう気軽く行くべきものではありません。行くとすれば、モスクワに乗り込んで、プーチン首相と会うべきです。メドベージェフ・ロシア大統領は何も決めることはできません。麻生首相は、北方領土四島の返還を申し入れて一気に人気を挽回しようと考えているでしょうが、大間違いで、北方四島への出入国カード問題を引き換えに経済援助などを約束させられます。もともと麻生首相は、外務大臣時代に国後、歯舞、色丹の3島返還論などを唱えた人物です。返還してくれるならば、二島でもいいと言いかねません。
 いずれにしても、ふたりとも厄介な相手で麻生首相が気軽に立ち向かえる相手ではありません。ヤフーが発表したネットによる1月の内閣支持率調査(999人対象)によれば、麻生内閣を支持するは9.5%(前月比5.5%減)になっています。それでも支持する人が、9.5%もいることに不思議さを感じます。郵政民営化の見直しだけでなく、消費税増税問題、定額給付金、公務員制度改革でも発言の中身がころころ変わります。こどもでもこれだけ変わりません。戦後最悪の時期に最悪の首相が居座っているといえます。

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