2009年4月26日日曜日

龍門の石窟でのできごと

 これは、やはり失敗談になるのでしょう。早朝、鄭州から車を飛ばして、龍門の石窟の駐車場に到着しました。すると、地元の人間らしき人が来て、「歩いて行くとだいぶ時間もかかるし、入場料も高い。正規の入場料は、120元(約1800円)。しかし、自分らの車で行けば、80元。どうだ」というので、運転手に聞くと、その車に乗っていった方が得だというので乗りました。正規の入り口とは、直角方向にどんどん山を登って行きます。登ったり、下ったりして、舗装された山道を行きますと、龍門の石窟の西山側の正規の入り口の反対側(奥)に到着しました。なるほど地元の人は、この奥から入れるのだと、感心しておりました。政府も地元の人に対して、こういう稼ぐ道を残してあげているのだと思っておりますと、入り口の方には歩いていかないのです。伊河にかかっている橋の方向に歩いて行きました。そして、橋を渡り終えて、対岸から龍門の石窟の西山側を見る形になりました。なるほど、ここから舟で渡すのかと思いました。どこまでも、お人よしの発想です。奉先寺の盧舎那仏も遠くに正面に見えます。この案内人が、「ここから見ると、全部、見れて80元だ」というのです。「馬鹿な、近くで見たい」と言いますと、「ちょっと待ってくれ」と言って、携帯をかけて、別の仲間に120元の入場券を持って来させました。結局、120元払った上に20元を案内料(チップ)として払いました。この案内人も悪い顔をしていないのです。田舎の人のいい農民の顔です。騙されたという気もしない手口でした。20元でいい勉強になりました。早起きは、3文の得かと思いましたら、20元の損になりました。しかし、あとで分かったのですが、正規の入り口までは、駐車場近くから電動自動車で10元ほどかかりましたから、まるまる損をしたわけではありませんでした。

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