2009年4月7日火曜日

防衛費は増やすべきか

 北朝鮮のミサイル発射は、5日、2段目と思われるロケットが太平洋に落下しました。衛星が軌道に乗ったと北朝鮮は、発表しましたが、まだ確認されていません。
 4日には、防衛省の誤探知があり、これを世界に向け、発信したためにフランスなどからは、嘲笑をかいました。もう一歩で麻生首相が全世界に向けて、発表するところでしたから、ひどいものです。緊張感と仕事に精度がありません。
 5日の政府の発表については、評論家で拓殖大学教授の森本敏氏などは、政府の対応は完璧であったとヨイショの発言をしていました。今回の事件で、防衛省というのは、何が出来るのでしょうとつくづく考えさせられました。もし、今回のミサイルが核を積んでいたらどうなったのでしょう。イージス艦やPAC3など、高額の兵器やガメラと呼ばれる高性能の探知機を購入しても、本当に役に立つのか、分かりません。高額のオモチャを買い与えているだけではないでしょうか。
 この件で、予算が少ないという人たちが出て来ました。自民党の山崎拓氏などの防衛族も元気を出して来ています。21年度の防衛予算は、4兆7028億円が計上されようとしています。このうちの44%が人件・糧食費です。残りの多くが、兵器などの購入とされます。
 今回のことがあって、「防衛費を増やすべき」かに対して、テレビのアンケート結果では、賛成が66%、反対が34%で、ほぼダブルスコアで増やすべきが多いのです。こうしてみると、テレビを使うと世論操作など非常に簡単なことが分かります。防衛問題は、日本の防衛はどうあるべきかでしょう。今回のことで分かったのは、打たれたミサイルを撃ち落とせる確率は非常に低いことが分かりました。まず不可能です。鴻池官房副長官などは「ピストルの弾をピストルで撃ち落とすようなもの」と発言しています。となると、発射台にあるミサイルを破壊する以外にありません。日本は、長距離ミサイル、短距離ミサイルも保持すべきでしょう。あとは、イージス艦を増やすことです。迎撃用ミサイルはスピードの速い、追尾能力に優れたものを開発すべきでしょう。今のPAC3は、オモチャに過ぎません。守備半径が2~3kmでは、日本国中に何台設置すればいいのでしょう。これは、携帯電話の基地局の設置と同じ論理です。半径2~3kmで全国を網羅しようとすれば、いくら予算があっても足りません。防衛の考え方を根本から変えるべきです。今回の北朝鮮のテポドン2号発射では、いろいろのことを考えさせられました。幕末の頃の蒸気船来航と同様に考えるべきでしょうか。

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