英国人女性のベッキー・サンプソンさん(25)が、1日、ロンドンを出発して日本に向かっています。愛馬のパーティ号と一緒にユーラシア大陸を横断し、日本への冒険の旅に出発しました。しかも一人です。欧州各国を通り、トルコ、イラン、ウズベキスタン、キルギス、中国などを通り、最終目的地の日本を目指します。1万5000キロにもなるそうです。シルクロードをたどるのが、旅のテーマの一つだそうで、中国のタクラマカン砂漠も通る予定です。中国では、西安から上海に入り、船で大阪に着き、シルクロードの終着点ともいわれる奈良も訪れます。そのあと、三重、愛知、静岡などを通り、東京に行きます。日本には、1年間滞在の予定です。希望をいうと、万里の長城をパーティ号と一緒に歩いてほしいものです。
計画には、3年かけて準備を進めてきたそうで、春や夏などの気候のいい季節に旅を続け、今年の冬は、トルコで英語を教えて旅費の一部を稼ぐそうです。移動中の夜は、テントで寝るということですが、相当に危ないところもあるように思います。日本には、2012年の夏に到着予定です。計画をもっと早めに立てて、平城遷都1300年に来られれば話題も大きくなったことでしょう。それにしても、奈良に来られれば、是非会いに行こうと思います。
昔、わたしが小学5~6年生の頃に、朝日新聞の記者が、ロンドンでの駐在を終えて帰国するのにトヨタのクラウンでほぼ同じ行程を走ったように思います。その時の本の題名がたしか、『東京―ロンドン5万キロ』だったと思います。そのときは、不思議に思いませんでしたが、ほんとは1万5000キロだったのでしょう。このときは大人の男が二人でした。今の車であれば、それほど問題なく走れるでしょうが、当時の車は、性能が良くなく、騙し騙しの運転だったようです。それを、女性一人という勇気に感心します。沢木耕太郎が、ほぼ逆コースをバスで旅行して、「深夜特急」という何冊かの本をものにしましたが、ベッキーさんは、それ以上の旅行記が書けるでしょう。その本も楽しみです。成功を祈りたいものです。わたしには、ヨットでアメリカに渡るよりは、ベッキーさんの旅の方がロマンを感じます。
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